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MESSAGE FROM MENTOR

メンターからのメッセージ

京大眼科は希望に応じた
進路を提供可能です

講師
大音 壮太郎

  • 研修医時代の体験談、教室の雰囲気を教えてください
  • 京大眼科教室のメンバーとしてのメリットを教えてください
  • 眼科医として、やりがいを感じる場面を教えてください
  • 後輩へのアドバイスをお願いします

MESSAGE

京大眼科は様々な眼科医に適した環境を整えるために多くの取り組みをしています。研修医の先生には日中の研修に集中してもらうため、夜間当直はありません。病棟には細隙灯顕微鏡が多数ありますので、同時に大勢の研修医がじっくりと診察ができます。ウェットラボ用に手術顕微鏡と白内障・硝子体手術機器が設置していますので、数日前までに豚眼の注文をすればいつでも手術のトレーニングができます。京大眼科では早期の手術手技の習得を重視しているので、受け持ち患者さんの手術はすべて介助に入ってもらいますが、関係のない手術まで見学を強要するようなことはしません。むしろ時間を有効に使って幅広い知識を身につけることを推奨しています。学会活動にも積極的に参加してもらうために、発表者には交通費・宿泊費を負担しています。海外で行われる学会にも参加可能で、例年多くの研修医の先生がアメリカの学会で発表をし、スタッフのサポートのもとで論文にまとめています。

京大病院で1年間眼科研修をした後には関連病院での後期研修となります。関連病院は関西を中心に常勤の眼科医5人以上の診療体制をとっている病院が10施設以上あり、中〜大規模な施設が多いのが特徴です。このような病院では眼科研修医も複数名いることが多く、大学に近い環境で研修を行うことが可能です。どの関連病院に赴任するのかは各人の希望を最優先して決定しています。家庭の都合などで特定の都道府県での研修を希望する人には、希望の地域の関連病院の中から選択してもらいます。手術研修を行いたい人には臨床実績が豊富な病院、手術教育に熱心な病院を選択しています。希望に反する地域・病院に赴任先を決めることはありませんのでご安心ください。

関連病院で1〜3年程度研修をした後に大学院を受験する人が多いのも京大眼科の特徴です。これまで京大眼科ではほぼすべての大学院生が、収入が下がることはない程度に外勤をしながら、立派な研究結果を出して学位を取得しています。大学院在学中の研究テーマも様々です。子育て中の大学院生には時間の融通の付けやすい臨床研究を中心に、眼科研究室でiPS細胞を使った研究をしたい人には京大iPS細胞研究所と共同で基礎研究を、バリバリと基礎研究に没頭したい人には基礎の研究室での研究を、といったようにそれぞれの希望や状況に応じたテーマに取り組んでもらっています。

大学院卒業後は関連病院に赴任することが多いのですが、どの病院に赴任するかは各人の希望を聞いたうえで決定しています。大規模な病院の中堅医師としてレベルアップを目指したい人、中規模な病院の部長として臨床に貢献をしたい人、開業予定の地域にある病院に赴任したい人、子育てなどの理由で近隣の病院での非常勤医師としての赴任を希望する人、などなど様々な希望に応じて、関連病院を選択することが可能です。大学で臨床・研究・教育に携わっていきたいという人には、大学のスタッフになる道も開けています。
これまでに京大眼科で研修を受けた眼科医が全国で活躍しています。今後もより多くの方に京大眼科に入ってもらい、世界に羽ばたいてもらいたいと願っています。

  • 大音 壮太郎 Sotaro Ooto
  • 網膜硝子体
  • 京都大学(平成10年卒)