研修後、1年目は京大眼科にて後期研修医として数多くの同期(10人(うち他大学卒業生が6人を占めます))と共に診察の基礎、カルテの書き方・描き方から手術介助までの修練を積み、2年目は関連病院である大津赤十字病院にて外来・手術の貴重な経験を積んで、3年目に大学院生として大学に戻ってきました。
関連病院にたった1年しか所属せず卒後5年目で大学院に戻ることに対して少なからず葛藤がありましたが、迷ったときには『身を置く環境を変えることで成長し、選択の幅を広げられる』という諸先輩方の言葉に照らし合わせて考え決心しました。
同様に「京大」を選んだ決め手も3つあり、①西日本広域に多くの大関連病院を持つこと、②研究が盛んで海外学会参加・海外留学にも積極的であること、③元教授である吉村長久先生が教室員全体への配慮に富んだ方であることが(まだ1年と居ない当時の私にでさえ)よくわかったこと、でした。
この体験談を書かせていただいている時点でまだ大学院に戻って3ヶ月が過ぎたばかりですが、実臨床レベルですでに定着したことを日々実践する際の頭の使い方と、先端的な研究・医療に携わって実際に手を頭を動かすやり方は、あまりに違い、非常に強い刺激を受ける日々を過ごしております。
これから初期・後期研修医、大学院生になろうとされておられる方々は、私見ですが、『可能な限り選択の余地を残せるように』選択を考えられてはいかがでしょうか。そしてその選択をする際において、診療科として、教室として、「眼科✕京大」という組み合わせは人生を豊かなものしてくれる一つの選択肢として、間違いないものだと思います。学生の方も研修医の方も、京大眼科について何か知りたいことがあれば、お気軽にいつでも問い合わせください。