将来の治療薬開発に向けた自然経過の前向き研究

網膜色素変性症臨床研究

自然観察研究への参加は締め切りました。
医療機関の先生方へ

網膜色素変性は日本では視覚障害原因の第3位を占める重要な疾患ですが、現在有効な治療法が確立されておりません。
当科での研究により、現在肝硬変の治療薬として用いられている分岐鎖アミノ酸に視細胞変性保護効果があることが明らかになり、1-2年内に、網膜色素変性に対して、医師主導治験で探索的早期第二相試験を実施することを検討しています。治験の準備といたしまして、まず、網膜色素変性患者さんの視野などの自然経過を詳細に調べる臨床研究を行っております。

この臨床研究に参加されても、検査結果等により、治験の対象にならない場合があります。
また、臨床研究に参加される場合には、1-2か月に1回程度の通院が必要になり、保険診療での診療となります。

【対象】
典型的な網膜色素変性であり、
妊娠のご予定がなく、
ハンフリー10-2視野検査で、両眼ともにMD値が-4~-24dBの範囲に入る患者さんで、
緑内障や眼底疾患、視神経疾患の既往や、白内障手術以外の内眼手術の既往がなく、
明らかに視力を低下させる程度の白内障や後発白内障がなく、
散瞳検査を行うことができ、
重篤な肝・腎・心臓・呼吸器・血液・神経疾患がなく、
抗がん剤や免疫抑制剤全身投与中でなく、
カルシウムブロッカーやバルプロ酸を内服中でなく、
臨床研究期間中、暗順応改善薬、サプリメント、ビタミン剤を含む内服を中止できる方。
(アダプチノールやチョコラAなど)

ご紹介いただけます場合には、お手数おかけいたしますが、あらかじめ

  • 1)可能な限り、視野検査(可能であればハンフリー10-2視野検査)の結果
  • 2)もし施行されていればERGの結果
  • 3)患者さんのお名前および連絡先
  • 4)全身既往と内服薬

を、下記まで郵送、もしくはFAXをしていただくよう、お願い申し上げます。

臨床研究の対象になる可能性がある患者さんには、当方から直接患者さんにご連絡をさせていただき、受診日を決めて、予約いたします。そののちに地域連携室から予約確認票をFAXさせていただきますので、可能であれば患者さんにお渡しください。

また、初回受診時には、作成いただいた紹介状、お薬手帳、予約確認票と、お持ちでしたら臨床個人調査票のコピーをご持参いただくよう、お伝えいただけますと、幸いです。


ハンフリー視野検査(10-2)


光干渉断層計画像を用いた 視細胞のellipsoid zone長

連絡先
郵便 〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54京都大学眼科 池田・長谷川 宛
メール rpkyoto@kuhp.kyoto-u.ac.jp
(数日しても返信がない場合は、メールが受信できていない可能性もありますので、
お電話で確認いただけますと幸いです。)
TEL 075-751-3727
(眼科外来、平日9:00 - 17:00、すぐに対応できない時もあります。)
FAX 075-752-0933