RETINAL CIRCULATION

循環外来

- 毎週 金曜日 午前

MEMBER

村岡 勇貴、村上 智昭

CLINICAL OUTLINE

循環外来は毎週金曜日の午前中に、村上智昭 (306)、村岡勇貴 (307) が診療を担当しています。

網膜静脈閉塞症 (RVO) の他、網膜動脈閉塞症 (RAO)・高血圧網脈絡膜症・Coats病など、その他疾患も幅広く対象としています。背景に全身疾患の存在が疑われる場合には、関連科と連携しながら診療にあたります。

RVOに伴う黄斑浮腫に対しては、基本的には、抗血管内皮増殖因子 (VEGF) 治療を第一選択として行っています。抗VEGF治療は、多くの急性期症例において奏功しますが、治療抵抗性の場合、何らかの理由で治療の継続が難しい場合などには、硝子体手術、網膜光凝固術・ステロイド治療などを併用することがあります。網膜細動脈瘤破裂症例で、出血が黄斑下に及ぶ場合には、血栓溶解剤 (tPA) の網膜下注入による緊急的血腫移動術をしばしば行います。

網膜循環の評価には、従来、蛍光眼底造影検査が主に用いられてきましたが、造影剤の注射が必要であるため、最近では、非侵襲的なOCT angiographyを施行する機会が増えています。一方で、OCT angiographyは撮像画角が狭いため、病変範囲が広い場合には、超広角の蛍光眼底造影検査も積極的に行っています。また、我々は、これらの画像診断結果を解析することで新たな病態を探索し、得られた知見を国内外に広く積極的に発信しています。

網膜循環疾患の中には、その延長線上に、血管新生緑内障という非常に難治な病態を併発することがあります。血管新生緑内障を発症してしまった場合、またその前段階では、抗VEGF治療や汎網膜光凝固術が必要となり、場合によって、緑内障専門医による手術治療が必要になることがあります。


循環外来の治療成績


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