MACULAR DISEASES

黄斑外来

- 毎週 木曜日 午前(黄斑初診)
- 毎週 木曜日 午後(再診)
- 毎週 水曜日 午前
- 毎週 水曜日 午後

MEMBER

畑 匡侑、田村 寛、宮田 学、上田 奈央子、三宅 正裕、高橋 綾子、木戸 愛

CLINICAL OUTLINE

黄斑外来では、(滲出型)加齢黄斑変性をはじめ、強度近視・病的近視・近視性脈絡膜新生血管・特発性脈絡膜新生血管・網膜色素線条・続発性脈絡膜新生血管・AZOOR complex症候群・黄斑部毛細血管拡張症(MacTel)・ピット黄斑症候群などの幅広い黄斑疾患の診断・治療にあたっています。なお、中心性漿液性脈絡網膜症ドルーゼン・萎縮型加齢黄斑変性については、黄斑外来(木曜)とは別に各専門外来(水曜)を設け、診察・治療を行っております。。

木曜日の黄斑外来に紹介受診された患者さんは、まず、午前外来(黄斑初診枠)で担当医が紹介状の内容を確認したうえで、造影検査の必要性を検討しています。現在の治療方針として、滲出型加齢黄斑変性に対してはバビースモもしくはアイリーア硝子体注射の固定投与(3回の初期投与の後は、2~4か月毎の投与)を第一選択としています。治療開始1年後に再度造影検査などの精査を行い、活動性の見られない場合には治療の中断を検討しています。ただし、僚眼の状態等を考慮して、両眼性に発症するリスクが高い場合や対象眼が視力優位眼の場合などでは積極的に継続投与を行っています。また抗VEGF無効例や、高齢や経済的理由により頻回の治療が困難な患者さんに対しては抗VEGF併用光線力学療法をオプションとしています。また、滲出型加齢黄斑変性以外の黄斑疾患に関しても、正確に診断を行い、適切な治療を適切な時期に行うことを心がけて診療をしています。黄斑疾患は患者さんのQOLに大きく関わることが多く、治療の選択肢はますます増えてきています。また、治療適応がなくても、しっかりと経過観察を行うことが重要ですので、受診された患者さんには継続的な通院の重要性を説明し、急性期を過ぎた後は、ご紹介いただいた先生方のクリニックと当科との併診で経過観察を致します。少しでも気になる患者さんがいらっしゃいましたらお気軽にご紹介下さい。

加齢黄斑変性などの黄斑疾患は緑内障と同じく、一生マネージメントが必要な疾患です。増加の一途である患者さんに対して、生涯にわたるフォロー・治療を続けるには、病診連携が欠かせませんので、ご協力いただけますようお願い致します。


加齢黄斑変性に対するアフリベルセプト硝子体注射:OCT angiography所見との関連(Kawashima et al. Am J Ophthalmol 2017)