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教室ニュース

2020/11/17
習慣的にコーヒーを摂取している人ほど眼圧が低いことを発見
― ながはま0次予防コホート事業(長浜スタディ)の成果 ―

日本は世界第4位のコーヒー消費国です。近年の研究で、習慣的にコーヒーを飲む人の方が死亡率が低く、様々な疾患になりにくいことが分かってきました。今回我々は、緑内障発症・進行の危険因子である「眼圧」とコーヒーの関係に着目しました。緑内障は視覚障害の原因第1位で、眼圧が高いと緑内障が進行しやすいと分かっています。今まで、コーヒー摂取頻度と眼圧との関係を大規模な日本人コホートで調べた研究はありませんでした。

京都大学大学院医学研究科眼科学 三宅正裕 特定助教、辻川明孝 同教授、中野絵梨 同博士課程学生を中心とした研究グループは、長浜スタディに参加した9,850人の日本人データを解析することにより、コーヒーをよく飲んでいる人ほど眼圧が低いことを発見しました。ただし、コーヒーを飲むことによって眼圧が下がるのかは分かっていませんので、緑内障の治療や予防の目的でコーヒーを摂取することを推奨するものではありません。くれぐれもご注意ください。

本研究成果は、2020年11月6日に米国の国際学術誌「Ophthalmology Glaucoma」にオンラインに掲載されました。

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